嚥下障害のリハビリ方法

投稿日:

嚥下障害とは

嚥下障害とは、食べ物を飲み込んで胃へと送る機能が衰える症状のことをいいます。
このような状態で無理に食べ物を飲み込もうとすると、気管に入ってむせたり肺炎の原因になったりするほか、最悪の場合は喉に詰まらせて呼吸ができなくなり窒息死にいたることもあります。
このため嚥下障害の兆候を見逃さないようにし、嚥下機能を衰えさせないためのリハビリがとても大切です。

食事中や飲み物を飲むときに誤って気管に吸い込んで、むせたり咳き込んだりすることが多くなったという症状がでていませんか。
また、麺類や柔らかいものを好む、口に入れたものを1度に飲み込めない、食後に声がかすれるといった症状があると、嚥下障害の疑いがあります。

食べることは生命を維持するだけでなく、人にとって楽しみなことです。
しかし嚥下障害になると、食べることは格闘になります。
人生の楽しみである食事を少しでも長く続けられるように、リハビリを行いましょう。

リハビリに有効な嚥下体操

嚥下障害のリハビリでおすすめなのが、嚥下体操です。
この体操はものを飲み込むときに使う口や頬、舌などの筋肉、首、肩、胸などの機能を向上させ、ものを飲み込みやすくするための体操です。
嚥下体操は椅子に座って、リラックスした状態で行います。
まず、ゆっくりと深呼吸しましょう。
次に、首の運動をします。
首をゆっくりとひねって、後ろを向きます。
左右両方行ってください。
今度は首を右にゆっくり倒し、次に左側に倒します。
両手をバンザイをするようにゆっくりとあげて、下におろします。

そして肩の運動へと移ります。
肩を上げて、ストンと落としましょう。
そして肩甲骨を意識しながら肩を前から後ろに回し、今度は後ろから前に回します。

今度は口の運動を行います。
まず、口を大きく開いたり閉じたりしましょう。
今度は唇を「う」の形にすぼめます。
さらに「い」の形になるように横に引きます。
そして頬を膨らませたり、すぼめたりしましょう。
次に舌をベーと出します。
今度は舌で口の両端を舐めたり、鼻をさわるように上に伸ばしたりします。
次は発音練習です。
ぱ・ぴ・ぷ・ぺ・ぽ、ぱ・た・か・らとはっきりと発音します。
最後に、誤嚥したときに食べ物を吐き出せるようにするトレーニングとして、咳払いを2、3回行います。

リハビリなのである程度頑張る必要はありますが、頑張りすぎるのはよくありません。
肩や首などを痛めないように、痛みのない範囲で無理せず行えるように、介護者は十分に注意してあげてください。

最近では飲み込みやすいように工夫した嚥下食の人気が高まっており、インターネットでも嚥下食のレシピが多数紹介されています。
嚥下食も多数販売されていますから、市販のものを活用するのもいいですね。
リハビリを続けながらも、少しでも食べやすいメニューを用意して栄養不足にならないように配慮しましょう。