心疾患のリハビリ方法

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心疾患のリハビリ

心筋梗塞や狭心症、急性心不全など心臓の病気になった人のためのリハビリを心臓リハビリテーションと呼んでいます。

心疾患は急性期、回復期、維持期の3つの段階に分けられますが、リハビリの内容もこれらの段階によって異なります。
急性期は心疾患を発症してから約1~2週間の期間で、患者さんは危機的な状態にあります。
このため集中治療室や入院病棟で、医師の治療を受けながら、並行してリハビリが行われます。
この時期は顔を洗う、排便、廊下を歩く、シャワーを浴びるなど日常的な動作ができるようにすることが目的のリハビリです。
ほとんど自分で動けないので看護師や理学療法士など医療スタッフが医師の指導のもとにリハビリを行います。
そして少しずつ活動量を増やしていくとともに、禁煙など心疾患の症状を和らげ、再発を防止するための生活指導などが行われます。

発症後2週間くらいすると病状が落ち着いてきて、体が回復へと向かう回復期に入ります。
この時期のリハビリは退院することが目的です。
そして退院後は通院してのリハビリや、自宅でのリハビリへと移行します。
リハビリの内容は運動療法、病状や今後に関する不安など精神的なケアを目的としたカウンセリング、食事療法、自宅でのリハビリの方法の指導、食事療法、生活指導のほか、心臓病に関する知識を学ぶための勉強会や医師からの説明などを受けます。
回復期の期間はその人の症状などによって異なりますが、およそ2~3か月が目安となります。

自宅でリハビリする維持期

回復期が過ぎて症状が安定する時期のことを維持期と呼びます。
これは回復期以降、ずっと続きます。
この時期は主に自宅や地域のリハビリ施設などでリハビリを行います。
リハビリは主に運動療法ですが、それと同時に食事療法、禁煙などの生活習慣の見直しも重要なリハビリです。
運動によるリハビリではウォーキングや自転車こぎ、ストレッチ、体操などが行われます。
運動が軽すぎると心臓に負荷がかからないので効果が期待できませんが、がんばりすぎても心臓に負担をかけてしまいます。
リハビリの運動の程度は、心臓の最大能力の40%から60%の心拍数を保つことが目安です。
特に高齢者は無理は禁物です。
ジャンプをする、ジョギングをするなどの激しい運動はやめて、歩く、軽い体操などにとどめておきましょう。
また、食後すぐや朝起きてすぐにリハビリを行うのも危険です。
最低でも、食事や起床をしてから1時間空けてください。
また、夏場は熱中症に十分に注意しましょう。
脱水症状を起こさないように、十分な水分補給を心がけてください。
運動は週に3回以上おこないます。
1回の運動時間は30分~60分ですが、15分ずつ2回行ってもかまいません。