呼吸器疾患のリハビリ方法

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呼吸器疾患のリハビリとは?

慢性閉塞性肺疾患(COPD)、閉塞性細気管支炎、間質性肺炎、慢性呼吸不全、肺癌など気管支や肺の病気になって障害が出た場合、できるかぎり症状を回復させたり、症状の進行を食い止めたりするために、リハビリテーションが必要となります。

一般的にリハビリテーションと聞くと、体の麻痺や骨折などで歩いたり、動いたりできないときに行うものという印象がありますが、身体や精神に何らかの障害が生じた場合に、日常生活を少しでも快適に過ごすために行うのがリハビリテーションです。
このため肺などの病気による障害もリハビリテーションの対象となります。

呼吸器疾患のリハビリテーションの目的は、息切れを抑える、日常生活を送る能力を向上させる、自立などです。
リハビリテーションでは主に(1)呼吸法を身につける訓練、(2)呼吸に合わせて動けるようにする訓練、(3)日常的な作業を自分で行えるようにする訓練、(4)柔軟体操、(5)運動、(6)排痰トレーニング、(7)パニックコントロールなどの理学療法や作業療法が行われます。
これらのリハビリテーションが、具体的にどのように行われるのかみてみましょう。

リハビリで行う主な訓練

●呼吸法を身につける訓練

リラクゼーションや息を吐くときに口をすぼめる呼吸法を身につけるトレーニング、腹式呼吸の訓練などが行われます。

●呼吸に合わせて動けるようにする訓練

肺に障害があると、少し動いただけでも息切れを起こしてしまいます。
とてもつらい症状なので、これを和らげるための呼吸法をマスターします。
具体的には、息を吐きながら動けるように訓練を行います。

●柔軟体操

呼吸をするときに胸や首、肩の筋肉を使うと、上半身が常に緊張した状態になるため、胸の動きが制限されて息切れを起こしやすくなります。
これを防ぐために柔軟体操を行います。

●運動

呼吸器に障害があると、何をするのにも息ぎれを起こすので、動くのがおっくうになります。
布団から立ち上がる、廊下の先にあるトイレまで歩くといった簡単な動作もしんどいので嫌になり、ますます筋肉が衰える、息ぎれを起こしやすくなるといった悪循環に陥いるのです。
これを防ぐために、ペットボトルを使った筋力トレーニングや、歩行、足踏みなどの運動を行います。

●排痰トレーニング

痰が喉などにつまっていると、気道が狭くなって呼吸が困難になり、息切れを起こしやすくなります。
また、肺炎を発症する原因にも成るので注意が必要です。
このため、痰を出すための訓練が必要となります。

●パニックコントロール

ひどい息切れや呼吸困難が起こると、とても苦しく死ぬのではないかとパニックを起こすことがあります。
パニックコントロールは、このような状態になったときに、適切な対処を行うことで、リハビリによる訓練を行ってパニックに備えます。